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疾患制御研究室
明里グループ
明里宏文:あかり ひろふみ >> 
研究紹介

私たちの研究グループでは病原性ウイルスに関する研究を中心に行なっています。現在の研究テーマは以下の通りです。

1.C型肝炎の病態モデル動物の確立とそのワクチン・新規治療法開発への応用

 C型肝炎は急性〜慢性肝炎・肝硬変を主徴とする疾患であり、その病原因子はC型肝炎ウイルス(Hepatitis C virus; HCV)であることが知られています。日本国内では約200万人程度がHCV感染者であるとされ、感染者の約70〜80%程度が慢性肝炎を呈し、さらに高頻度で肝硬変・肝癌へ移行します。毎年約3万人が肝癌で死亡していますが、その8割はC型肝炎を基礎疾患にしていることから、C型肝炎の効果的な治療法の確立が急務と考えられます。しかし現在までHCV感染を防御する有効なワクチンは開発されていないのが実情です。また現在C型肝炎に対して使用されている治療薬もかならずしも有効とは限りません。HCVは他の多くの病原性ウイルスと異なり、その宿主域が非常に狭いことからヒト及びチンパンジー以外の実験動物への感染は困難なため、治療薬やワクチンの開発に大きなネックとなっています。本プロジェクトではこれらの問題点を克服すべく、実験用サル類を用いることで実用的なサロゲート(代用)動物モデル系の開発に取り組んでいます。このようなサル実験から分子レベルまでをカバーする複合的研究は、私たちのような小さな研究グループ単独で行なうのは困難です。そのため、複数の研究所・大学・企業の研究グループとの連携による共同研究を積極的に進めています。

2.エイズウイルス感染性・病原性を規定するアクセサリー遺伝子の分子機構に関する研究

 ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)は後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因ウイルスです。1980年代にAIDS発症例が報告されて以来、アフリカ、欧米諸国を中心に急激に感染が広がり、現在もアフリカ・東南アジア圏を中心として爆発的に感染者数が増加しています。これに対し、これまでウイルスの持つ逆転写酵素やプロテアーゼを標的とする治療薬が開発され、ある程度の抗ウイルス戦略は成功しつつあります。しかしながらこれらの治療薬は強い副作用を示す場合が多いことや、抵抗性を持つ変異体が出現するなどの問題が残されています。このような状況を鑑み、保健医療上これまでとは異なるアプローチによる新規抗HIV-1戦略が必要です。 HIV-1には他のレトロウイルスには見られない「アクセサリー遺伝子」と呼ばれる調節遺伝子群が存在し、ウイルスの感染・増殖のみならず免疫機能の抑制などに影響を及ぼすことが徐々に解明されてきました。本プロジェクトでは、こうしたアクセサリー遺伝子の詳細な分子機構およびその宿主側因子との関わり合いについて研究を進めています。私たちは、こうした未知の部分を明らかにしていくことで新たな治療法の開発に繋がるものと期待しています。

明里グループ
メンバー紹介

                          
明里 宏文リーダー 獣医学博士
李 永仲 協力研究員 獣医学博士
飯島 沙幸 流動研究員医学博士
俣野 哲朗 客員研究員
(東京大学)
医学博士
岩崎 優紀 研修生
(東京医科歯科大学)
鴻巣 真衣子 研修生
(東京医薬専門学校)
黒沢 輝枝 技術補助
 
研究成果
1990年 1991年 1992年 1993年 1994年
1995年 1996年 1997年 1998年 1999年
2000年 2001年 2002年 2003年 2004年

2005年8月現在

学生募集案内

一緒に研究しませんか?

当研究グループでは、大学院修士課程及び、博士課程からの学生を募集しています。これまでの研究分野は問いませんが、特にC型肝炎のモデル動物の研究は世界的にも将来性のあるテーマであり、非常にやりがいのある研究ではないかと思います。情熱を持って研究出来る人であれば歓迎します。興味のある方はまずはE-mailにてお気軽に御連絡下さい。

連絡先:明里宏文